Showroom |for NGK SPARK PLUG CO., LTD.

【“それ”を展示する意味はなにか?】

日本特殊陶業株式会社 ベンチャーラボ事業 のショールームデザインです。

白基調のミニマルな展示空間に、自社製品をきれいに並べ、上質な空間デザインを演出する。
このようなショールームのデザインが比較的長く続く流行であり、今やこのようなデザインの展示場で溢れています。

しかし、このような「空間」のデザインは、表層的なものに過ぎず、ショールームの本質を失念してしまっているように思います。

効果的なショールームに共通して言えることは、「訪問者に提供したい本質的な価値が存在する」ということです。
自社製品をきれいに整列するだけでは、訪問者の記憶に残るデザインにはなりません。「知識」や「体験」や「共感」といった価値こそが、訪問者の記憶に残り、自社ブランディングの一助となるのです。

「その展示方法を選んだ本質的な意味は、そして訪問者に提供したい本質的な価値は、なんなのか?」

今回の展示デザインにおいてはこの考え方を念頭に、検討を重ねました。

今回は、クライアントが新しく取り組んでいる「ウルトラファインバブル(以下、UFB)」の技術の可能性を展示することで、来訪者にWOW(驚き)を提供する展示をデザインしました。

具体的には、「UFBのVISION」を1/25の模型で表現することで、UFBの可能性を可視化し、その価値を共有するデザインです。

美容化粧品などの展開をバスルームやパウダールームの模型を介して、有機物成長促進効果を植物ラボの模型を介して、医療分野(DODなど)への展開をオペ室/MRIルームの模型を介して、そして細胞培養分野への展開を細胞研究室の模型を介して、訪問者と共有します。

ただ現物を展示するのではなく、「効果」や「用途」や「VISION」を展示し、未来の可能性へと想像を馳せる。そんな展示デザインを実現しました。

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